たっちー の ひとりごと

今昔の思い出や、心に残った事を書き留めていきます。

3匹の猫とチビ太

数年前、マンションの自転車置き場に3匹の猫が住み着いていました。寒い冬の時期でしたから、かごの中に住んでたのですが、かごが覆われている自転車を選んで寝泊りしていました。家族でもなく、3匹が同じかごにいるのは珍しいと思います。この3匹は大変仲が良く、昼間はどこかに行っているのですが、夜になるとこの自転車置き場に帰って来て、かごで寝るのです。近くに行っても逃げることなく、人なつっこい猫たちです。帰宅すると、必ず猫たちがいるので、だんだん仲良くなっていきました。餌を買って帰ってきたり、水を買ってきたりと、かわいがるようになりました。もともと、猫は好きではありませんでしたが、彼らのおかげで大好きになってしまいました。本当は餌をあげてはいけないのですが、かわいくてかわいくてずっと餌をあげていました。

半年ぐらい経ったある日、3匹の猫がいなくなりました。探し回ったのですが、みつかりません。そうしている中、1匹がマンションの前で死んでいました。ほかの2匹は行方がわかなないままです。

 

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しばらくして、また1匹の猫がすみつきました。チビ太と名付けてまたかわいがりました。この猫は、またさらになついて毎日僕が帰ってくると、エンジンの音でどこからともなくお迎えにきます。駐車場でお座りして待っているのです。僕が車から出てくるまでずっと待っています。車内で電話をして長い時間出てこないと、呼びにきます。毎日チビ太と遊んでいたのですが、ある日チビ太も忽然と姿を消すのです。その時は毎日近所を探し回りました。どこかで生きていればいいなとずっと思っています。

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僕の愛車 その2

車を買ったばかりのころ、雨の日は乗りませんでした。もちろん、車が濡れることを嫌ってです。駐車するときも、他からの攻撃?を避けるために、出入口からできるだけ遠くに駐車していました。台風が来時は、風が当たらないように工夫したりもしました。僕の車は構造上、エンジンの上部が雨ざらしになります。もちろん、雨が降りこんでも大丈夫なように設計されていますが、何となく壊れてしまうような気がしてしまいます。やむなくどうしても雨の日に乗らないといけない時もありますが、走っている時はエンジンが暖まっていますので、雨はすぐに蒸発します。多少信号で止まっても蒸発します。問題は目的地に着いて駐車するときです。エンジンを止めた状態でエンジンフードの中に雨が入ることが、どうしても許せないのです。車から離れなくてもよいなら、傘をそのむき出しの部分に、かざしてあげればよいのですが、実際はそうはいきません。ではどうしたかと言いますと、自分はびしょびしょになりながら、業務用のラップを車に巻いてそばを離れました。そうしないと気が気でならないのです。はたから見れば何してるの?というような光景ですが、当時の僕は真剣に車にラップを巻いていました。おかげで安心して車を離れることができたのでした。。

仕事の生きがい

今から20年以上前になりますが、当時僕はテレビ局で音声の仕事をしていました。週に一度の音楽番組を担当していたのですが、生放送ということもあり、神経が磨り減る日々でした。今から思えば結構有名なアーティストが来ていました。デビューしたばかりのプリンセスプリンセスや、シャ乱Q、グレイ、バービーボーイズ、レベッカ、TM NET WORK、THE BLUE HEARTSユニコーンBUCK-TICK、JUN SKY WALKER、X JAPANLINDBERGなどなどきりがないです。すべて生演奏なのですが、音楽のミキシングは、事前にリハーサルを何度も行い、完成に近づけていきます。カメラのリハーサル、アーティストの練習も兼ねて行います。1つのバンドで使用するマイクの数は30本近くになり、その1本1本から収音される音を調整して全体の音楽を作っていきます。リハーサル終了時に各アーティストが副調整室(スピーカーと機械だらけの部屋です)に入ってきて仕上がりの確認をします。緊張の一瞬です。認めてもらえないと次回から外されることもあります。本番は、血圧が200を超える?瞬間があるくらい緊張します。生放送ですので、いろんなトラブルも発生します。BLANKEY JET CITYが演奏した時ですが、本番中にギターが故障して音が出なかったことがありました。さすがプロだなと思ったのは、彼らは全く動じずにドラムとベース、ボーカルだけで完奏しました。素晴らしい演奏で、ミキシングをしていた僕も鳥肌が立つくらい感動しました。やりがいとは裏腹に、自分としてはなかなか満足のいく仕事ができず、ずっとな悩んでいました。ミキシングは感覚の仕事ではあるのですが、仕上がりの出来不出来の判断はとっても難しいのです。まずはアーティストに認めてもらえることが第一ではありますが、それだけでは満足できませんでした。そろそろ後輩に譲るべきかなと考えていました。

そんなある日、番組のスタッフが1枚のはがきを僕に持ってきました。それは女子高生から番組へあてたものでした。そのはがきにはこう書かれていました。

「いつも楽しく見ています!音楽の音がすごくカッコいいです!」

来週からも頑張ろうかなと決意した瞬間でした。現金なものです。。。